この時期がチャンス! 未来に向けての「確定申告」

本記事は、執筆時の情報を元に掲載しております。最新情報とは一部異なる可能性もございますので、ご注意ください。

 

皆様、あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。

さて、2019年の始まりです。今年は、「平成」最後の年ということもあり、皆さまの中には、例年とはまた少し違ったお気持ちで新年を迎えられた方も多かったのではないでしょうか。

 

◆いよいよ「確定申告」が始まります

ともあれ、今年も変わらずやってくるのが「確定申告」です。この時期は我々も、皆様のために少しでも良い申告ができますようにと、毎年忙しくしております。

「確定申告」とは、個人(端的には、「会社」でない)の方の1年間の税金を計算し、確定させ、納付する手続きをいいます。対象者は多岐にわたりますが、やはり一番多いのは事業をされている方でしょう。

 

今回の確定申告は、2018年1月1日~12月31日の「所得」に対して、税金がいくらになるのかを確定させ、納付する手続き(所得税の確定申告)となります。

ここでいう「所得」は収入とは違います。簡単には「儲け」と考えてください。いわば、儲けにかかる税金を正しく納めるために行うという考え方ですね。

 

◆2019年「確定申告」っていつまで?

所得税申告と消費税申告とで期限の日付が異なります。

 

《所得税》

今回の「所得税確定申告」の申告期間は、2月18日(月)~3月15日(金)です。

* これは2019年の場合の期間です。ただし、税金が返ってくる場合はこれより前(1月1日から)でも申告できます

 

《消費税》

消費税の申告義務のある方はその申告も必要です。消費税の申告期限は所得税と異なり、4月1日(月)までです。

* この期間も2019年の場合です。通常、消費税の申告は3月31日までですが、今年は日曜日にあたりますので、次の平日の4月1日が期限となっています。

 

といっても所得税と消費税を別々に計算することは、ほぼありません。消費税についても3月15日までの申告をお勧めします

その上で、やはり期限間近は混雑しますので、なるべく早めに済ませるのが特にお勧めですね。

 

◆今は1年の結果をまとめる期間です!

そして、この時期は毎年「お祭り」のようにあわただしくなるのですが、大切なことは、この確定申告期間(2019年2月18日~3月15日)は「申告期間」であり、「会計期間」(2018年1月1日~12月31日)ではないということです。

 

私の経験上、事業者の方で、確定申告の時期にしかお会いしない納税者は、この申告時期に税金を全くゼロから計算する方がいらっしゃいます。また、会計期間に、帳簿は一応つけていても、税金の計算にしか使用していない方も多いのではないでしょうか。

 

これは以下の点で「まずい」と感じます。

1.ご自身の事業の状態認識があやふや(いくら売って、いくらコストがかかって、その結果いくら利益が出たのか)

2.納税の準備ができていない

3.節税対策が打てない

 

つまり申告期間とは、会計期間の「結果」をまとめる作業の期間であって、この期間にいくら頑張っても結果を変えることはできないのです。

 

◆利益を確実に出している方がやっていること

これを解消するには、

・日ごろから地道に帳簿をつける

・業績を管理する

・最終的な利益、税額を予測する

→ その上で、対策をおこなう

当たり前と思われるかもしれませんが、これしかありません。これを毎年12月31日までに行わなければならないのです。利益を毎年確実に出している方は、普段の業績管理を非常に重視し、しっかりとおこなっています。

 

2019年はすでに始まっています。2018年の1年間の結果はもう出ています。2018年1月1日~12月31日分の確定申告は非常に重要ですが、今年以降の経営を考えるキッカケとして、確定申告を役立ててはいかがでしょうか。この時期こそ良い機会です。

そのためにもぜひ、私たち専門家へご相談ください。きっと、皆様のお役に立てるはずです。

 

*ここで申し上げました所得税や消費税の他に、贈与税申告義務についても十分ご注意ください。

 

(税理士法人ティグレパートナーズ東京 中村哲平)

 

 

関連するティグレのサービス:記帳と申告・税務相談 税務署の調査や対応が心配 記帳業務を軽減したい

おすすめ記事