キャリアアップ助成金「正社員化コース」の概要と変更点
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「キャリアアップ助成金」とは、非正規社員の正社員への転換や賃金規定の改定、健康診断制度の導入などに取り組み、非正規雇用労働者の地位、処遇の向上などを行った事業主に対して、一定の額の助成金が支給される制度です。
「キャリアアップ助成金」にもさまざまなコースがありますが、特に「正社員化コース」のご相談・ご依頼が多く寄せられています。
そこで今回はこの正社員化コースの概要と、令和3年4月1日以降の変更点をまとめました。
*令和5年11月29日改正での変更点を更新しています。
目次
1.キャリアアップ助成金「正社員化コース」とは
有期雇用労働者等を正規雇用労働者等に転換、または直接雇用した場合に助成金を支給する制度です。
2.支給額は?
中小企業の場合、1人当たりの支給額は次のようになります。
① 有期 → 正規:80万円
② 無期 → 正規:40万円
また、次のように支給額の加算措置があります。
■各種加算措置があります。
(1)派遣労働者を派遣先で正規雇用労働者として直接雇用した場合
(2)母子家庭の母等または父子家庭の父を転換等した場合
(3)人材開発支援助成金の訓練終了後に正社員化した場合
(4) 正社員転換等制度やを新たに規定し、転換等を実施した場合
(5)勤務地限定・職務限定・短時間正社員などの制度を新たに規定し、転換等を実施した場合
3.支給の要件は?
正規雇用等へ転換等した際、転換等前の6か月と転換等後の6か月の賃金を比較して、以下のアまたはイのいずれかが3%以上増額していることが必要です。
ア. 基本給および定額で支給されている諸手当(賞与を除く)を含む賃金の総額
イ .基本給、定額で支給されている諸手当を含む賃金の総額(転換後の基本給および定額で支給されている諸手当の合計額を、転換前と比較して低下させていないこと。)
4.申請の流れ、申請方法
キャリアアップ助成金「正社員化コース」を申請をする事業主は、おおまかに以下のような流れで申請を行います。
(1)「申請計画書」を厚生労働省のホームページよりダウンロードし、キャリアアップ計画を作成・提出します。
(2)正社員転換規定が就業規則に記載されていない場合は、就業規則等の改定を行います。
(3)就業規則等にもとづいて、正社員への契約転換を行います。
その際、正社員転換後の賃金は転換前と比べて上記「3.支給の要件は?」に記載の要件を満たしている必要があります。
(4)転換後6ヶ月間の給与を支払います。
(5)6ヶ月間の賃金の支払いを完了した時点から、2ヶ月以内に助成金の申請を行います。
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