迷いを経てたどり着いた天職への感謝中学生の頃から任された晩ごはんづくり知人のひとことで気づいた天職の意味「セカンドキッチンオイシイデリ」は、金沢駅にほど近い住宅地に立地する欧風惣菜のテイクアウト専門店だ。青々としたツタの絡まる建物の扉を開けると、ショーケースには、細切りの人参サラダ、トマトのみりんコンポート、とうもろこしのフラン、ラザニアなど、色鮮やかな欧風惣菜が目に飛び込んでくる。しつらえられた棚には、松原さんが小さい頃から大事にしてきた小物や本が並び、思いの詰まった空間であることをうかがわせる。最近力を入れているのはオードブルだと松原さん。「おうちレストラン」をコンセプトに、一人当たりの予算と人数、苦手な食材、ワインを飲むかどうかなどを確認し、子どものいる家庭向けには親目線で野菜も摂れる惣菜の組み合わせを考える。週末の食卓にくつろぎと彩りを添えるサービスとして注文を増やしている。料理好きだった母親に付いて覚えた料理の楽しさに目覚め、中学生の頃には、家族の晩ごはんづくりを任されるようになったという松原さん。「毎月、母から決まった額のお金を渡されて、献立づくりから買い物、調理まで一人で行い、余ったお金はお小遣いにしてよいということだったので、やりくりも考えるようになりました。何より家族がおいしいと言って食べてくれるのがうれしかった」と振り返る。そんなある日、テレビ番組で、フランス人シェフのピエール・ガニェールが勢いよく料理をする姿に感銘を受け、「いつかフレンチの世界で働きたい」という夢へと導かれていく。その後、短大で栄養士の資格を取得して、通っていた料理教室で、講師をオファーされるまでになったが、決まったメニューを教えることに違和感を覚え、2か月で離脱。その後、近所のフレンチレストランの求人に応募したことをきっかけに料理人と天職にこだわってきた思いを語る松原さん24 second kitchen Oisii Deli(セカンドキッチン オイシイデリ)オーナー 松原 茜さん東京金沢
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