4人の子どもに役割、事業承継に向け地ならしした。自分自身ものを作ることが好きだったので、職人としてイナフで働きたいと思いました。まだまだできないことも多いですが、できた時の達成感は何物にも代えがたい。いつかは父を超えたい」と初々しい表情で語り、その言葉を聞く山下さんもうれしそうだ。「子どもたちに対しては自分がやりたいことをやりなさいと言ってきたんですけれども、まさか4人そろってイナフで働きたいと言ってくれるとは。うれしいですが、もっと良い会社にして引き継いでもらわないと、とプレッシャーも感じています」と話す。今後についてはまだまだやりたいことがたくさんあるという。例えば、中古住宅を買い上げてリフォームをしてから販売する事業もその一つだ。また、「工期も短いし、維持コストも安い」と注目しているコンテナハウス事業にも挑んでみたいという。そうした新事業もにらみながら、多くの仕事を手がける中で信頼のできる職人だけを仲間に引き入れ、「最強メンバー」の職人集団が形づくられてきた。そして、共に働く職人たちには「自分の家の工事をしていると思って仕事に向き合ってほしい」と伝えている。「丁寧に仕事をしすぎて赤字になることもありますが爪痕を残せればいい。それが次の仕事につながりますから」と話す。そうした姿勢が評判を呼び、客が次の客を呼んでくれることから営業をしなくても注文が入ってくる状態だ。「工事が終わった後には必ずアンケートを行うのですが、イナフさんに頼んでよかった、いい職人さんでよかった、と言われることが何よりのやりがい。職人冥利に尽きます」と語る。山下さんには惟風さんのほかに、長男、次男、三男の3人の子どもがいる。すでに惟風さんが経理事務職として、また三男が大工職人としてイナフで働いている。それだけでなく、長男は建設会社で働き、高校生の次男は不動産の資格取得に向け勉強中で、いずれは2人ともイナフへの入社を考えている。すでに大工として現場に出ている三男は、「現場で働く父の姿を見て憧れていま惟風さんにはお金まわりのことを任せ、長男には施工管理、次男には不動産売買、三男には現場の工事を、とそれぞれの適性を見ながら役割分担をしてもらおうと考えている。若くて頼もしい力を得た今、山下さんは「質の面でも事業領域においても鹿児島で№1工務店を目指したい」と力強く語る。株式会社イナフ秘密基地のような倉庫で三男(左)と21棚の下段に並んでいるのはイナフのキャップ事業内容 /内装仕上工〒890-0073鹿児島県鹿児島市宇宿6-31-2TEL:099-265-1758https://enough172.jp/家族の話になると山下さんの相好が崩れる
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