ジストニアは、脳の運動制御に異常が生じ、意思に反して筋肉が動いたり固まったりする病気です。命に関わる病気ではありませんが、放置すれば体が固まり、QOL(生活の質)の低下につながるおそれがあるため、専門医による継続的な治療が必要です。••••ジ•ストニア何ともないのに「ある特定の動作をしようとした時だけ」症状が出る「動作特異性」が特徴です。同じ動作を過剰に繰り返すことがリスク要因となり、プロの音楽家では20人に1人が悩んでいると言われるほど頻度が高いものです。最近ではキーボード入力やマウス・タッチパッド操作、ゲームなど、指を酷使する層にも増えています。全身に発症した状態は「全身性ジストニア」と呼ばれ、頭の先から足の先まで、体中のあらゆる筋肉が意思に反して動いたり、ねじれたりします。発症要因は明確ではありませんが、脳の指令系統の異常が原因と考えられています。脳は通常、手足からの信号を受け取って動きを調節しますが、同じ動作を猛烈に繰り返すと回路が過剰に鍛えられて敏感になりすぎ、特定の動作の瞬間に信号がループして暴走し、筋肉へ異常な指令を送ります。これはスピーカーの「ハウリング」と同じ現象で、専門的には「感覚運動統合システムの異常」と呼ばれます。胃薬(吐き気止め)や精神科の薬を長期間服用して起こる薬剤性ジストニアもあります。この場合、薬をやめても改善しないことが多く、精神症状と切り離して治療する必要があります。また原因が特定しにくいことから「気のせい」「心の問題」(心因性・機能性)と判断されてしまうこともありますが、実際には脳の回路の問題であるケースが多々あります。症状が出た時は休むことも大切ですが、一度回路ができると休んだだけでは根本解決にならず、元の生活に戻るとぶり返すことが多いのが実情です。世界標準の治療では筋肉を弛緩する薬剤であるボツリヌス注射が一般的ですが、日本では手足など首から下への「ジストニア」とは、脳の指令がうまく働かず、自分の意図と関係なく体の一部、または全身の筋肉が動いてしまう病気です。症状は体のどこにでも起こり得ますが、最も多いのは目の周りです。初期はまぶしさやドライアイのような違和感と勘違いされやすく、進行すると、指でこじ開けようとしても目が開けられない「眼がんん瞼け痙攣」となります。次に多いのは首で、勝手に横や上下を向いて固定される「痙けい性せい斜しゃ頸けい」となることがあります。首が曲がった状態が続くことで筋肉や腱が固まり、治療をしても元の位置に戻せなくなる場合があります。さらに頚椎に負担がかかり続けるため、本来なら60〜70代で現れる「手のしびれ」などの神経症状が、40代といった若い年齢で発症するリスクもあります。手も発症しやすい部位で、普段は使用が保険適用外という制限があります。保険適用の外科的治療としては、脳に電極を植え込む「脳深部刺激療法(DBS)」や、脳の異常信号を出す部位をピンポイントで処置する「高周波熱凝固術」があります。最近では、MRIやAI技術の進歩により手術制度が向上し、より短時間での施術が可能になっています。ジストニアは命に関わる病気ではありませんが、放置すると体が物理的に固まり、QOLを大きく損ないます。「手遅れになる前」に専門医による適切な治療を受けることが極めて重要です。平 孝臣先生医療法人社団福寿会福寿会東京病院(東京都 足立区)14第30回健健康康相相談談室室筋肉の病気ではなく、筋肉の病気ではなく、脳の指令系統の異常です脳の指令系統の異常です
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