簡単、安価、おいしい、で納入先を拡大施設側のニーズに応える冷凍調理済食品を供給株式会社アトムは、「Dr. Cook(ドクタークック)」のブランドで、高齢者施設や障害者施設向けに、完全調理済みの冷凍食品を製造・販売している。献立に基づいて調理した食品は工場で真空包装し、冷凍して各施設に届けられる。施設側ではそれを湯せんで解凍して盛り付けるだけで、利用者に食事を提供できる。このため、人材の確保で苦労し、煩雑な調理業務を少しでも減らしたいと考えている施設から喜ばれている。夫の成和さんは40年近く前から建設会社を営んでいるが、リーマン・ショック以降工事の受注量が減り、職人不足も相まって事業の先行きに不安を感じていたという。そこで、7年ほど前、給食事業を営んでいる会社の人から勧められ、挑戦することにした。「建設業は1年間の中でも仕事量の波がある不安定な業界ですが、給食事業は年間を通して安定して収益が見込めるという点で魅力を感じました」と三山さん。建設業とは全くかかわりのない事業で、「ずぶの素人」からのスタートとなるため、周囲からは反対の声もあったという。そこで設備投資を最小限に抑えるため、会社の社員食堂として使っていたスペースを成和さんが改装して工場スペースにするなど「借り入れをできるだけ少なくして、リスクを最小限に事業を始めることにしました」と三山さん。2019年に創業してからは献立作成会社や食材納入会社などを紹介してもらいながら調理業務を開始した。ただ当初は顧客の獲得に苦労したという。「口コミや紹介で少しずつ契約先を増やしていくことはできましたが、従業員を多めに採用していたため、最初は作る練習ばかりをして食材がたまる一方でした」と苦笑しながら振り返る。インタビュー中も常に笑顔を絶やさない三山さん株式会社アトム24代表取締役 三山 千鶴さん 東京名古屋
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