Plusone649
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新大阪駅前にあるオフィスの1室にはパーティスペースが用意されている。案件が決まれば、「成功しか許されない宇宙ビジネスの世界で、ともに修羅場をくぐり抜けてきた仲間たち」の中からキーマンを選りすぐり、プロジェクトの方向を話し合う。緊張感のある議論を終えると、泉さん自らエプロンを巻き、たこ焼きパーティーが始まる。酒を酌み交わし本音をぶつけ合いながら、宇宙ビジネスのあるべき姿に花が咲く。遠方から集まってくる人たちばかりだが、新幹線にすぐ乗れる距離にオフィスがあるという安心感が気を許す。「実はこの部屋で多くのことが決まっていくんです」と泉さんはイタズラっぽく笑う。政府は2017年に「宇宙産業ビジョン2030」を策定し、民間企業の参入を促してきた結果、宇宙産業の主役は官から民へ移っている。2005年に20兆円だった世界の宇宙産業の市場規模は、2024年には90兆円にまで成長。2020~30年代にかけて月に、2030~40年代にかけて火星へ行くプロジェクトが進んでいる。その中で世界を先導する日本の宇宙ビジネスの歴史に30年余り寄り添ってきた泉さん。67歳になった今、こたれるような泉さんではない。2012年には、ゼルフィスを立ち上げた。「社員を抱えると彼らを養うために無理にでも仕事をとらないといけない。外部の協力者に仕事をお願いするやり方に変え、身軽な立場で自分がやりたいことをできるようにしたいと考えました」。そして再起を後押ししたのが、「もう一度宇宙ビジネスを」という思いだった。「実は、大切な宝物があるんです」と、泉さんが奥の部屋から袋を持ってきた。ふたを開けると、そこには子どもたちから届いた手紙が詰まっていた。30数年前、長女が通う小学校から依頼を受け、高学年を対象に宇宙ビジネスについての講演をした時のものだという。講演は、ロケット開発の歴史から、ドッジボールを使った重力の話にまで及んだ。「講堂に集まった子どもたちに冒頭、宇宙飛行士になりたい人いる?と聞いた時は誰一人手を挙げなかったんです。ところが終わってからもう一度聞いてみたら、たくさんの子どもたちが手を挙げてくれた。うれしかったですね」。子どもたちを惹きつける宇宙の力をまざまざと感じた瞬間だった。「こうして宇宙ビジネスに携わり続けているのも、その時の体験が原点になっているのかもしれません」。自身が蓄えてきた事業資産を徐々に継承していこうと別会社へ事業の移行を進め、プロフェッショナル軍団の灯も守ろうとしている。「ロケットも好きだけれど人も好きなんですよ」と人懐っこい笑顔を見せながら、「もし読者の中に人工衛星を打ち上げたいという人がいればぜひご相談ください。なんとかしますよ」とひょうひょうと語る。宇宙ビジネスに対する軽やかで静かな自負をそこに感じた。「ロケットも好きだけれど人も好き」株式会社ゼルフィス小学校での講演後に子どもたちからもらった手紙は今も宝物だ23「ロケットも人も好き」という泉さん。語り口も熱い事業内容 /プラントエンジニアリング〒533-0033大阪市東淀川区東中島1-18-4-902TEL : 050-3568-1132FAX : 050-3488-6795https://zerphis.jp/

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