ブドウ農園と運送業の二刀流経営を実践「学生時代に運送会社の契約社員とマルセイは全く異なる二つの事業を営んでいる。一つはブドウ農園、もう一つは運送業だ。ブドウ農園はもともと福原さんの祖父母が始めた。大学卒業後は農園の仕事に従事し、そのまま農園経営に専念するつもりでいたが、そこに運送業が加わった。して軽トラックに乗っていたんです。その会社から、ドライバー不足で困っているので委託ドライバーとして手伝ってくれないか、と声を掛けられまして」。自家用の軽自動車を売って、軽のバンに買い替えるところから副業の運送業がスタートした。その後も依頼が相次ぎ、別の運送会社、通販会社からも仕事が舞い込むようになり、4年目の2016年には法人化を果たした。現在では運送業が本業となり、110名の個人事業主のドライバーを束ねるまでに事業規模が広がっている。それだけ大人数のドライバーを管理するのであればITなどを駆使しているのかと聞けば、全くのアナログだという。ドライバーとの連絡に使うのはもっぱら電話で「1日ににこだわる最大の理由は「声からわかる感情をすくいとりたいから」だと話す。「ある仕事をお願いした時に、『大丈夫です』という返事をもらったとしても本当は無理をしているかもしれません。それは声のトーンでわかるので、何かあるなと感じたら事務所に来てもらいゆっくり話します。そうすると、『実は…』といった話が出てきて、事情をふまえて仕事量を調整します。結果的にそれが信頼関係に深め、長く働いてもらうことにつながるんです」。もう一つ、マルセイ流の仕事の特徴がある。それは現場の仕事は委託ドライバーにすべて任せることだ。「1回の仕事でだいたい5台くらいのドライバーを手配するのですが、副業、本業が逆転チームワークと信頼関係で育てた運送業「学生時代の野球の経験が生きている」と話す福原さん28マルセイ株式会社代表取締役 福原 誠志郎さん80回は電話しています」。直接対話東京北九州
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