Plusone645
26/36

ライフスタイルを提案し街ににぎわいをつくる 幼い頃からファッションに興味を持ち、自分が好きな洋服づくりでいつか起業をしたいと考えていた竹馬さん。高校卒業後、大阪の服飾専門学校で4年間学んだ後、実務の経験を積もうと東京のアパレル会社に就職した。そこで職場の先輩からかけられた言葉に目を見開かされる。「洋服だけをつくっていても、着ていく場所がなければ生かされない。それを着て何を楽しみ、何を食べ、何をして遊ぶのか?そんなライフスタイルまで提案してこそファッションだ」2年半で会社を退職し、故郷の小倉に戻った竹馬さんは、起業のための準備として自動車メーカーの工場で期間工として働くかたわら、小倉のクラブでDJを務め、資金と潜在顧客を増やしていった。「音楽好きの人はファッションの感度も高く、私が考えていることを話すと竹馬さんに服をつくってほしいと言ってくれる人が増えていきました」。2019年、27歳の時に北九州市内で工房兼バー「CANDY」を開いた。古着のリペアやオーダーメイドの服づくりをするミシン場が夜になるとバーに早変わり。「僕が1日好きなことをして過ごせる場所として行き着いたのがそのスタイルでした」。だが起業して間もなくコロナ禍に見舞われ、バーは休業を強いられる。そんな折、知り合いにマスクを作って渡したところ大いに喜ばれた。「欲しい人にマスク作って無償で差し上げます」と発信したところ大きな反響があり、メディアからの取材も相次ぎ、作った枚数は瞬く間に5千枚にのぼった。それだけではない。竹馬さんが好きなことを事業にしている姿を知った北九州市からある依頼が舞い込んだ。市は若年層の人口流出に悩んでおり、「地元にUターンして活躍する若者をその思いとともに広告にし、東京で発信したい」と言目を見開かされた先輩の言葉ミシン場が夜にはバーに早変わり 「ライフスタイルも含めて提案したい」と語る竹馬さん26株式会社テンバー代表取締役社長 竹馬 翔さん東京北九州

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る