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声を拾い提案につなげるビジネス、さらに深化起業する目標を達成顧客満足度1位にも貢献人生における目標をしっかりと持てるよう「20代のうちに起業をしたいと漠然と考えていた」という西川さん。20歳の時にシンガーソングライターとしてのデビューを夢見て兵庫県から「音楽のまち・かわさき」(神奈川県川崎市)に出てきた。路上ライブを続けるかたわら大手事務機器メーカーのコールセンターで顧客対応を担当した。「日々さまざまな苦情や意見が寄せられるなかで、そのすべてがメーカーに届けられているわけではないことを感じていました。お客様の言葉をそのまま届けられるパイプ役になれたら、お客様側にも誠心誠意向き合う姿勢が伝わり、またメーカーにとっても商品やサービスの改善に活かしてもらえるのではないかと考えました」。事務機器メーカーにそのアイデアを提案したところ考えが一致し、事業化のチャンスを与えてもらった。会社を起こしたのは29歳11か月の時。「駆け込みで目標をかなえることができました」。「お客様(メーカー)のお客様(エンドユーザー)の笑顔のために」をモットーに掲げる事業の仕組みはこうだ。コールセンターでの顧客対応のやり取りはすべて記録に残される。記録は、主に操作系、修理系の問い合わせに分類されるが、前者で月10万件、後者で月100万件に上るというから情報量は計り知れない。その膨大な記録をテキストマイニングツールにかけ、重要なキーワード、顧客のニーズのありかを探り出す。さらに顧客の困りごとをどうすれば解決できるかまでを提案するところが同社の強みだ。「マイナスをゼロにするだけではなく、プラスにしていくための提案を続けています」と西川さん。提案の一例としては、同業他社の事務機に搭載されている機能を参考に、新たな仕様を付け加えるべきといったことや、冬場になるとプリンターのインクのかすれの問い合わせが増早くから起業を目指していたと話す西川さん3020代のうちに株式会社trilend代表取締役社長 西川 輝次さん東京横浜

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