夫婦の絆が紡ぎ出す温かい空間差別化を図ろうとロティサリーオーブンを導入オーブンを活用し、多彩なメニューを提供東京都下、京王線府中駅から徒歩5分。築100年の畳店をリノベーションした店舗は、開口部がすべてガラス戸で仕切られており、開放的な空間でカジュアルに食事と酒を楽しむことができる。店に入るとまず目に入ってくるのがロティサリーオーブン。これでじっくりジューシーに焼き上げるローストチキンが看板メニューだ。店の厨房に立つのは伊集院由芙さんで、夫で工務店を営む幸弘さんが支える。2人とももともと食べること、飲むことが好きで、幸弘さんが大工として飲食店の建築に携わることが多かったため、「いつか2人で飲食店を始められたらいいね」と話していたという。幸弘さんは、施主である飲食店オーナーにマーケティングの勘どころを尋ねながら店がどうあるべきかを考える一方で、由芙さんは開店するまでの10年間、複数の業態の飲食店で調理を経験し、メニューの引き出しを増やしていった。いつでもオープンできるだけの心がまえはできていたが物件探しで難航した。「駅から近い一軒家で間口の広い店」にこだわって、今の物件に巡り合うまでに3年を要したという。物件に出合ってからは即決だったが、築100年近く経っていたこともあり、修繕工事だけで2か月半、店舗工事も合わせると4か月を要した。だが、木とコンクリートの明るいコントラストが映える空間に「どんな店ができるんだろうと興味深そうにのぞく人も多く、改装している間の広告効果は大きかったかもしれません」と幸弘さん。もっともどんなメニューを出す店にするかはぎりぎりまで悩んだそう。「近隣にはないメニューで差別化を図ろうと考え、ローストチキンにたどりつきました」。開店したのは2020年7月。新型コロナウイルスの感染が広がり、緊急事態宣言が発令された中でのオープンだった。「事態がどんどん悪くなり、オープンすべきか迷いはあ看板メニューのローストチキン26耕コウチキン代表 伊集院 幸弘さん 店主 伊集院 由ゆう芙さん東京立川
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