口内炎のことは耳鼻咽喉科へ日常的に鏡でチェックをしましょうバランスの良い食事を摂りましょう「口内炎」の痛みが強い時や、1週間~10日間経っても治らない時には、必ず病院を受診しましょう。なかなか治らない口内炎には重大な病気が隠れている可能性があるため、専門医による適切な診断を受け、早期に治療することが重要です。口腔内のトラブルのため歯科を受診する方も多くいますが、口内炎を専門で診療するのは主に耳鼻咽喉科とされています。舌で傷の部位を触る辛い・熱い・硬いものを食べるゴシゴシと歯を磨きすぎる口内炎は「体調のバロメーター」とも言えます。ストレスや疲れを感じたら、ほどよい気分転換と休息をして生活環境を整えましょう。繰り返す口内炎や症状が長引く時には、必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。粘膜は傷つきやすい上に、血流が豊富なため吸収能力が高い部位です。傷口から菌などの外部刺激が侵入しやすいため、刺激を避けるようにしましょう。口内炎の中には痛みを伴わないものもあります。・白いぽつんとした白斑・赤みを伴う紅斑・色みの変化はないが硬く変性しているなど、異常の発見が早期の受診へつながります。歯磨きの時に口腔内をチェックする習慣をつけましょう。・ビタミンA群(粘膜を保護・補修) レバー、人参・かぼちゃなどの緑黄色野菜・ビタミンB群(創傷治癒、粘膜を保護) 豚肉、カツオ、鮭、卵など・ビタミンC群(創傷治癒) ブロッコリー、ピーマン、キャベツなど意識してバランス良く摂ることが大切です。ただし、ビタミンAなどの油溶性ビタミンの過剰摂取には注意しましょう。スムージーやご高齢の方はミキサー食など、粘膜の刺激になりにくい食品を選ぶ早寝・早起きなど生活のリズムを整えるストレスとなっている原因を見つめなおすProfile田部浩生先生しんでん耳鼻咽喉科医院 院長。(一社)江戸川区医師会 前会長。東京都江戸川区出身。1988年埼玉医科大学卒。埼玉にある大学の耳鼻科医局で15年勤め、救命救急や放射線治療に携わる。市中病院勤務を経て2007年、生まれ育った地域に戻りしんでん耳鼻咽喉科医院を開業。栄養素の不足や過度なストレスは身体の恒常性(ホメオスタシス)のバランスを崩し、さまざまなトラブルを引き起こします。19NG行動OK行動口内炎が痛い・治らない時には?自宅でできる口内炎の予防と対策口の中に「おかしいぞ」を見つけたら …口内炎ができた時のNG行動/OK行動口内炎について知りましょう
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