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コーヒーとシミの関連性を調べた研究によると、「コーヒーを日常的に飲んでいる人は顕著にシミが少ない」という結果が出たそうです。コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」はポリフェノールの一種で、抗酸化効果が高い成分として知られています。シミの要因は紫外線やたばこ、激しい運動などさまざまな外部刺激によって発生する活性酸素があげられます。抗酸化物質は、体内の活性酸素を中和し、細胞の老化を遅らせる働きが期待できます。また、クロロゲン酸はシミの元になるメラニン生成指令を30%抑制するという研究もあります。興味深いことに、クロロゲン酸そのものよりも、コーヒーの生豆の方がその効果が高い傾向があることから、コーヒーの他の成分も相乗的に働いてシミ予防に効果を発揮しているのだと考えられています。の30分前にコーヒーを飲むことで持クロロゲン酸の効果はシミの抑制に留まらず、脂肪燃焼を促進して代謝を上げる働きもあります。さらに、コーヒーに含まれるカフェインは、脂肪を分解する褐色脂肪細胞を活性化するだけでなく、運動による疲労感を軽減させてくれる効果も期待できます。そのため、運動久力がアップし運動効率を高めることができます。コーヒーを飲むのが苦手という方にも朗報です。実は、コーヒーは匂いを嗅ぐだけでも脳にリラックス効果をもたらすことがわかっています。厳密に言えば豆の種類によって覚醒効果・リラックス効果と異なる効果を及ぼします。リラックス効果に期待できるのはブルーマウンテンやグァテマラ、モカマタリの香り。ストレスはお肌の大敵です。意識的にリラックスした時間を取り入れることで、体のリズムを整えましょう。魅力は「抗酸化効果」とも言えます。抗酸化効果は飲んだ後2時間でピークを迎え、4時間ほどで消失します。そのため、6時間ごとにコーヒーを飲むのが理想的。1ることで抗酸化効果を維持することができます。応答性は、人により個人差があります。自分がカフェインに応答しやすいと感じる方は、夕方以降はデカフェに切り替える、量を調整するなど、コーヒーを賢く取り入れて、美しく健康な生活を送りましょう。日3杯を目安に、朝、昼、夕方にとコーヒーの美容効果で最大のコーヒーに含まれるカフェインのシミ予防効果ダイエット効果リラックス効果効果的な飲み方第11回「コーヒーの美容効果」PROFILE一般社団法人美容科学ラボ代表理事。物質工学修士。専門学校講師やオンラインサロン運営、美容メディア監修、SNS発信を通じて「科学的根拠のある正しい美容知識」の普及活動に努める。MAQUIA(集英社)、an・an(マガジンハウス)、『世界はデータでできている』(TV東京)などメディアに多数出演。17一日の始まりには欠かせない嗜好飲料として、世界中で愛されているコーヒーですが、実はさまざまな美容効果があることをご存じでしょうか。今回は、コーヒーの意外な美容効果と効果的な摂取方法をご紹介します。理系美容家 かおり

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