人生の3大資金とは「住宅資金」「教育資金」「老後資金」と言われています。前号で「住宅資金」についてご説明させていただきました。また「老後資金」については今まで何度かお話しさせていただいています。今回は「教育資金」についてご説明していきます。現役世代にとってお子様の誕生は人生の喜びの一つであることは間違いありません。しかし、喜びの後に現実問題が頭をもたげます。経済面で親の手を離れるには18年以上の歳月が必要です。生活費を別にすれば心配事は「教育資金」です。今回も「正しく理解して正しく備える」という観点でお話ししていきます。文部科学省の調査によると、幼稚園の入園から高等学校卒業までにかかる授業料や入学金、給食費、学習塾の月謝などの総額は表1のとおりです。この調査結果から、教育資金は幼稚園から高校まですべて公立なら600万円弱、私立小学校が特に費用がかかることから、例えば幼稚園私立、小学校公立、中高一貫校私立と考えると1050万円程度かかります。また、三大都市圏と地方圏では費用に違いがあることは容易に推定できます。また大学に進学するとなると表2のような調査結果があります。この費用にはアパートを借りる際の諸費用や家具家電の費用など新生活を始めるための費用は含まれていません。さらに、全国平均としての仕送り額は95万円/年となっています。仕送りも含めた生活費用は進学先の都市によって大きく変化することは当然のことといえます。教育資金の概算としては生活費と合わせて2000万円程度を用意しなければならないことになります。ライフプラン講座 第12 回教育資金必要な金額と準備について 〜子どもの将来のために〜マネーセミナー公立私立49.5万円211.8万円1000.2万円161.7万円430.8万円153.9万円316.2万円576.9万円1839.9万円私立(文系)私立(理系)81.8万円608.0万円732.8万円689.8万円821.6万円12出典:文部科学省ホームページ「令和3年度子供の学習費調査の結果について」をもとに編集して作成https://www.mext.go.jp/content/20221220-mxt_chousa01-000026656_1a.pdf表2 教育資金の全体像(平均値)~大学~出典:日本政策金融公庫ホームページ「教育費負担の実態調査結果(2021年12月20日発表)」をもとに作成https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdfhttps://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html幼稚園(3年間)小学校(6年間)中学校(3年間)高等学校(3年間) 全日制合計入学費用在学費用(4年間)合計国公立67.2万円414.0万円481.2万円92.7万円88.8万円教教育育資資金金のの全全体体像像自分の葬儀など誰に頼めば・・・身元保証人がいない・・・NEWS 03NEWS 04表1 教育資金の全体像(平均値)~幼稚園から高等学校まで~学校教育費+学校給食費+学校外活動費(塾や習い事など)
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