Plusone641
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いから、群馬県嬬恋村にあるドッグランのオーナーを紹介されて会いに行く。すると互いに意気投合し、このドッグランを引き継いでくれないかと頼まれた。「伏せ・待て・来いという犬を服従させる日本のやり方とは全然違うドイツ流のトレーニング手法を日本でも広げる場所をつくりたかったので、まさに『渡りに船』でした。迷わず譲り受け、翌年母親と一緒にこちらへ引っ越してきました」。当初はドッグランからスタートしたが、その後、敷地内の空き家をリフォームして犬と泊まれるコテージもオープン。部屋から続く専用庭もあって、犬と一緒にのんびりと楽しめるとリピーターが続出している。噛んだり唸うなったりする犬の問題行動の原因は「おびえ」だとサビーネさんは言う。犬だってそんなことはしたくないけれど、飼い主に殴られたら、また殴られるんじゃないかと唸る。物を取られたらまた取られるんじゃないかと噛む。原因は飼い主にあることが多いという。 「散歩に行くにも、ご飯をもらうにも、犬は人間を頼るしかないのです。人間が思っている以上に犬は我慢をしていることが多く、ストレスも多い。そういうストレスを取り除いてあげれば、唸らなくなるし、噛む必要もなくなるんです。何歳からでも問題行動は直せます。飼い主が愛犬と真剣に向き合ってくれたら、みんな尻尾フリフリのいい子になりますよ」と笑う。首輪はケガをするリスクが高いことから、サビーネさんはハーネスを推奨する。とくにイタリア・ハキハナ社製のH型ハーネスの良さを知ってほしくて、日本での正規輸入総代理店になった。「せっかくハーネスにしても、サイズや調整を間違えるとすっぽ抜けたり、擦れたり、食い込んだりして、痛いだけではなく下手をすると健康を害する。だからハキハナ社公認のフィッテイング・インストラクターになりました。まずは認定フィッターを育てていきたいですが、私の最終目標は飼い主自身がフィッテイングできるようになることです」。高齢になると犬や猫のことを思って飼うのず を諦める人が多い。そこで、サビーネさんは将来、動物の愛護施設と老人ホームを一緒にしたような「サロサロ村」をこの地につくりたいという夢を描いている。「犬好き・猫好きの高齢者と老犬・老猫が一緒に住み、コテージやドッグカフェがあり、獣医さんや介護スタッフもいる。互いを尊重しながら暮らせる場所にしたいですね」。これからも人と動物が一緒に笑顔でいられる絆きなをつくり続けたいと天真爛漫に犬と戯れるサビーネさん。まさに動物好きの少女の姿がそこにあった。犬の問題行動の原因は人間ジャストフィットするハーネスを広めたい夢は「サロサロ村」をつくること事業内容/ドッグラン、コテージの運営〒377-1524 群馬県吾妻郡 嬬恋村鎌原1132-3TEL: 0279-97-1154https://dog-vacation.art/HPはこちらから部屋の中で犬をケージに入れる必要はなく、ベッドで犬と一緒に寝るのも自由です標高1千mの高原にあるので、夏は涼しく、冬は雪遊びができるなど、1年中犬と楽しめますハキハナ社製のハーネスは、人と犬の絆を育むのに最適と言うサビーネさん31サビーネズ ドッグバケーション北軽井沢の大自然の中、約2千坪のドッグラン&犬と泊まれるコテージを運営。1日1組の貸別荘には専用庭も付いているので、自分の家にいるような安心感でアウトドアライフを満喫できます。

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