Plusone641
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日本生まれでドイツ育ちのサビーネさんは、P 生後まもなく父親の母国ドイツへ移住。その後、日本人の母親と姉の3人で生活していた。動物が大好きだったので、犬を飼いたくて仕方なかったが、アトピーとぜんそくがひどく、一緒に暮らすのが難しかった。そこで、小学生の頃から動物愛護団体で犬の散歩やブラッシング、犬舎の掃除などをボランティアでやっていた。初めて犬を飼ったのは12歳の時。でも、その子はまわりの人を噛かむ問題児だった。手がつけられなくて、「私が飼い主じゃだめなのか、もう手放すしかないの?」と思い詰め、ドッグトレーナーに助けを求めた。するとトレーナーは「私が何とかするから大丈夫」と自信をもって言ってくれたので、「絶対にこの子を手放さない!」と心に決めたのだった。「驚いたことに、その日からピタッと噛むのをやめたんです。私は初めて犬を飼うプレッシャーに押し潰されていたのでしょう。犬と真剣に向き合わず、完全に不安にさせていたのです。だから、私が手放さないと決意した心の変化が伝わって問題行動をやめたのです」と、サビーネさんは当時を振り返る。この不思議な体験から、自分も犬と飼い主の橋渡しができるトレーナーになりたいと決心し、専門学校で2年間学び、ドッグトレーナーの権威トゥーリッド・ルーガスさんから直接指導を受けるなどしながら、犬の気持ちに寄り添うトレーナーとして、3千件以上の相談に応じてきたという。2015年、サビーネさんは、先に日本へ戻っていた母親と暮らすために帰国。知り合犬に寄り添うトレーナーとして     人と犬の絆を育む  Plusプラス幼少期から動物が大好きトレーナーになるきっかけドッグラン&コテージ経営をスタートサビーネズ ドッグバケーション代表 西尾 サビーネさん「夢ひと企業プラス」は、ティグレ会員様の魅力的な事業やサービスを紹介していく「夢ひと企業」の特別コーナーです。今回は、群馬県嬬恋村でドッグラン&コテージを経営している西尾サビーネさんにお話を伺いました。30

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