人生の3大資金には「住宅資金」「教育資金」「老後資金」がありますが、今回は「住宅資金」についてご説明していきます。住宅購入については「持ち家派」VS「賃貸住宅派」という永年の課題もあります。この論争については、ご自身の住宅をどちらにするのか早めに決めることが大切だと思っています。人生の途中で大きな方針変更をすると、時間を敵に回すことになり、限られた人生の時間の中で窮屈な資金計画を強いられることになりかねません。今回は「持ち家」を前提に、購入に必要な金額とその準備についてお話しさせていただきます。まずは「住宅購入資金の全体像」を見ていきたいと思います。国土交通省の住宅市場動向に関する調査結果(下表)から、住宅取得には新築であれば、戸建てでもマンションでも5000万円程度の資金が必要であることがわかります。中古マンションでも3000万円程度の資金が必要になります。また、購入資金以外に税金や手数料などの諸費用が必要となることも一般的です。自己資金についても購入資金の30~れます。自己資金比率が高いほどローン返済の安全性が高いことは言うまでもありません。最近「パワーカップル」という高所得世帯を表す言葉があります。都心部のタワーマンションなどで世帯年収の10倍までの購入事例がマスコミをにぎわせています。しかし、平均像で見ると約3割以上の自己資金を用意し、借入金も世帯年収の5倍までに収まっていることがわかります。いずれにしてもマイホームを購入する時は「資金計画」が重要になります。自己資金と住宅ローンの割合なども十分に検討することが大事です。世帯で今後のライフプランを共有していくことが重要となります。自己資金の準備は極力元本が変動しないものが望ましいと言えます。価格が動くもの(株式や債券などの有価住宅資金はいくら必要⁉ 持ち家購入に必要な資金と準備 ~自己資金と住宅ローン~ライフプラン講座 第11回 齢50%程度用意されていることがうかがわ801万円750万円960万円752万円657万円マネーセミナー3771万円(4.7倍)39.5歳3054万円(4.1倍)37.5歳3020万円(3.1倍)39.9歳1908万円(2.5倍)43.6歳1491万円(2.3倍)43.7歳10出典:国土交通省ホームページ「令和4年度住宅市場動向調査報告書」をもとに作成https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001610299.pdf注文住宅(新築)5436万円分譲戸建住宅4214万円分譲マンション5279万円中古戸建住宅3340万円中古マンション2941万円購入資金うち自己資金カッコ内は自己うち住宅ローンカッコ内は世帯1665万円(30.6%)1160万円(27.5%)2259万円(42.8%)1432万円(42.9%)1450万円(49.3%)資金の比率年収比率初めて住宅取得する年世帯年収のの準準備備ににつついいてて住住宅宅購購入入ままででのの自自己己資資金金住住宅宅購購入入資資金金のの全全体体像像自分の葬儀など誰に頼めば・・・身元保証人がいない・・・NEWS 02NEWS 04住宅購入資金の全体像(平均値)
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