ものづくりジャパンVOL.02リンターで家を建てると聞いたらどんなイメージを浮かべるだろうか?セレンディクス株式会社が発表した3Dプリンター住宅は、これまで大工や職人がつくっていた住宅の概念を塗り替え、車を買える値段で一戸建てが買えるという。住宅購入には30年以上に及ぶローンを借りることが当たり前という常識から解放された時、人々はもっと手軽に家を購入でき、その分、生活もより豊かになるはず。そんな新時代を予見させる3Dプリンター住宅について、同社CEOの小間裕康氏にお話を伺った。32工場で成型した住宅を現場に運んで組み立てる©️CLOUDS Architecture Office1977年、兵庫県生まれ。大学在学中にピアニストとして音楽家派遣サービスを創業。その後、電機メーカーのマーケティングや外資系企業の日本エントリーを支援するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開する。2010年、京都大学大学院在学中に電気自動車の製造開発を行うGLM株式会社を設立し、EVスポーツカー「トミーカイラZZ」を開発。2015年、日本のベンチャーで唯一量産に成功し、2017年、香港証券取引所で時価総額1,500億円でSPAC上場を実現する。2018年、3Dプリンター住宅を開発・販売するセレンディクス株式会社を設立し代表取締役CEOに就任、現在に至る。セレンディクス株式会社代表取締役 CEO小間 裕康氏1LDK・550万円の新築住宅3Dプリンター住宅が人々のライフスタイルを変えていくプ
元のページ ../index.html#32