インフレで成長した米国デフレで停滞した日本新春特別インタビューはじめに1995〜2021年の米国と日本の名目GDPおよび実質GDPの伸びを比較してみましょう。米国は名目GDPが172%伸び、実質GDPも70%成長。これは物価上昇を巻き込みながら経済が成長し、実体経済を引き上げてきたことを意味しており、それに連動して賃金が109%、家計金融資産も318%伸びています(左図参照)。 【米国】1995年〜2021年名目GDP > 実質GDP(171.8%) (70.1%)賃金(108.9%)不動産価格(248%)S&P500(391%)家計金融資産(318%)【日本】1995年〜2021年名目GDP < 実質GDP(5.8%) (20.0%)賃金(2.4%)不動産価格(3.1%)東証時価総額(106%)家計金融資産(81.2%)8京都大学公共政策大学院修士課程修了。医療法人でトレーダー、金融メディアでシニアアナリストなどを歴任。現在、(一社)日本金融経済研究所代表理事、株式投資型クラウドファンディング企業(株)FUNDINNOにて日本初のECFアナリストを務めるほか、ハリウッド大学院大学客員准教授、イー・ギャランティ(株)および(株)ファーストロジックの社外取締役も務めている。また、フジテレビ「Live News α」、読売テレビ「ウェークアップ」などメディア出演多数。YouTubeチャンネル「馬渕磨理子の株式クラブ」は24万人の登録者数を達成。 出所:金融ストラテジスト・岡崎良介氏 コメントよりおよそ30年間続いたデフレから、インフレへと転じ始めた日本。2024年からはデフレ経済とは異なる社会の始まりを予測しておく必要がある。お金の価値が目減りしていくインフレ下では、投資による資産運用が必然となるだろう。また、今後中小企業が勝ち残っていくためには、新しい資金調達法の活用や、「BCP (事業継続計画)」の策定が役に立つと経済アナリストの馬渕磨理子氏は言う。2024年のスタートに当たり本年の展望を聞いてみた。米国はインフレ、日本はデフレの四半世紀((一一社社)日)日本本金金融融経経済済研研究究所所代代表表理理事事経経済済アアナナリリスストト22002244年年ののキキーーワワーードドはは馬馬渕渕磨磨理理子子 氏氏「「BBCCPP」」「「資資産産運運用用」」「「投投資資型型ククララフファァンン」」
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