「空気、電気、水」で、目指すは「小さくても強い会社」株式会社谷野電機空調代表取締役 谷野 幸司さん4年連続で県内ナンバーワンの売上「空気、電気、水」。谷野電機空調は、建物で暮らし、仕事をする上で欠かせない3つのインフラにかかわる設備・機器に特化して、販売から施工、アフターサービスまでを提供している。ことに空調機器メーカーのダイキン工業などと特約店契約を結ぶことで、顧客にベストプライスかつ付加価値の高いサービスを提供。ダイキン製空調機器に関しては4年連続で県内ナンバーワンの売上を記録している。谷野幸司社長の父・貞則さんは創業当初、大工を相手に電動工具を販売していたが、大工から建物に据え付ける空調機器の問い合わせが増えてきたことから、空調の勉強を始めた。「ダイキン製の空調機器に目を付けた父でしたが個人では仕入れることができず、当初はメーカーに借用書を書いて入金日を確約したうえで仕入れ、そこから徐々に信頼を築き特約店として認められるようになりました」と、谷野さんはその苦労を語る。谷野さんは大学卒業後、大阪の管工事会社で3年間勤め、空調だけでなく水道、電気工事の施工管理を担当。その経験を生かし、家業に戻ってからは、先代が築いた空調機器の顧客資産をベースに水道、電気へと工事の幅を広げていった。「お客様からは水、電気の設備についても故障や保守などさまざまな相談が寄せられます。その一つひとつに迅速かつ丁寧に対応していきました」。社員はメーカーが行う研修などに積極的に参加。また、工事や施工管理に関する資格の取得についてはその費用を会社が負担し、空調だけでなく電気や水回りに関する資格についても取得を奨励してきた。有資格者が増えることで顧客は個人宅から企業の事務所、工場へと広がっていった。「大きな現場を経験することで社員の技術力が向上する好循環ができました」。また、顧客の要望にスピーディーに対応でき空調機器メーカーからの表彰状などがずらりと並ぶ26東京長崎
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