前号に引き続き、今号でも現役世代のライフプランについて説明します。前号では現役世代の資産運用は「新NISA+iDeCo(個人型確定拠出年金)」を活用するのが良いということをお伝えし、まず新NISAについて説明しました。今号ではiDeCoについてご説明します。iDeCoは“個人型確定拠出年金”の愛称です。自分で掛金を運用し、老後のための資産を形成する年金制度です。掛金は65歳になるまで拠出可能であり、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます(図1)。資産運用で大切な5つの大原則に「長期投資・時間分散・分散投資・非課税・低コスト」があります。iDeCoの場合はここに「税制優遇」が加わって6原則となります。個人型の年金制度であるiDeCoは、すべての運用を自分で管理しなければなりません。その①全ての現役世代が任意で加②申込・掛金拠出・運用対象の③運用成果によって受取額が増④掛金・運用利益・受け取り時⑤原則60歳まで引き出せず、途⑥転退職しても年金資産を持代わり、投資金額が所得控除されるという「破壊力のある投資メリット」があります。例えば年間24万円投資した場合、税率25%の人なら年末調整で6万円の税が運用益にかかわらず還付されます。入できる選択はすべて自分で行う減するすべてに税制優遇あり中解約も原則認められないち運びできる税制優遇のメリット故に“最強の資産運用”といわれるiDeCoですが、掛金の上限があり、図2のように加入資格によって限度額が変わります。会社員の方は退職金制度や企業年金制度に応じて金額が変わりますので、人事部門などに確認してください。掛金は期間中に変更することも可能です(図2) 。大きな税制メリットがあるiDeCoですが、その反面いろいろな手数料がかかります。主なものは収納手数料、事務委託手数料、口座管理手数料、初回手続手数料、年金で受け取る場合の口座管理手数料などです。初回手続きの2829円(税込み)と、収納手数料+事務委託手数料=月額171円(税込み)は共通していますが、その他の手数料は金融機関ごとに異なります。また、投資対象の金融商品も金融機関ごとに異なります。また、取り扱い金融機関を変更する場合は手数料を取られるケースも多く、iDeCoは一度始めたら原則解約不可(金額変更はiDeCoの特徴 〜最強の資産運用iDeCo〜NラIイフSプラAンと講座 i 第D 9回eCo(個人型確定拠出年金)現役世代のライフプラン 【後編】マネーセミナー14※※積立期間積立期間60歳自分で設定した掛金額を拠出して積立てていきます。自分で選んだ運用商品(定期預金、保険商品、投資信託)で掛金を運用し、老後の資金を準備します。受取額は、拠出した掛金の合計額や、運用成績によって、一人ひとり異なります。※「元本確保型」の商品もありますが、投資信託等の商品の場合は元本を下回る可能性もあります。*受給開始年齢は、加入期間等に応じて決まります。出典:国民年金基金連合会iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の特徴」をもとに加工して作成 https://www.ideco-koushiki.jp/guide/いいくくらら加加入入ででききるるのの??iiDDeeCCooととはは択択にに気気をを付付けけてて手手数数料料とと金金融融機機関関のの選選自分で拠出自分で運用年金受取iDeCoの運用イメージ自分の葬儀など誰に頼めば・・・身元保証人がいない・・・図1NEWS 03NEWS 04
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