安でしたが、完成した時にはこれだけの工事ができるんだと大きな自信になりました」と話す。以降は、1億円近い受注額の工事も増やしていくことになる。現在は、河川、道路、下水道などの公共工事から民間工事まで、和歌山県内のさまざまな土木工事の請負、設計、施工、監理へと工事の幅を広げている。て働ける環境づくりにも力を注いできた。それまで土木建設業では多かった日給制を月給制に改め、労働保険に加入し、万一の時の補償体制についても充実を図った。2020年には建設業退職金共済とは別に、iDeCo+(プラス)にも加入している。従業員の誰よりも早く出社し、誰よりも遅くまで残ることで、従業員一人ひとりの様子、状態を見ながらコミュニケーションすることを欠かさない。「一番大切にしているのは、従業員一人ひとりが楽しいと思いながら働いてくれること」だと言う。一昨年には「SDGs宣言」も行い、「安心して暮らせるまちづくりに貢献する」「チームワークを重視した働きやすい職場づくり」「環境・地域社会・取引先への貢献」の3つを掲げ、従業員に対する研修も行った。「自分たちが仕事を通して地域に、社会に貢献しているという自負、モチベーションにもつながっているようです」。近く、隣接する田辺市にも事務所を設ける予定だ。「県内で工事を任せたい業者を探している建設会社から、ここなら仕事を安心して任せられると思われる存在を目指していきたい」と意気込む。そして創業来の目標であるカフェレストランの開業についても視野が開けてきた。現在、白浜にある既存店舗と交渉を進めており、順調にいけば来夏をめどに白浜でハワイアンスタイルのカフェをオープンする運びとなっている。もちろん飲食店の業界は競争が厳しいことも十分に理解している。「長く目標にしていた飲食店だけに失敗は許されない」と表情を引き締める。「ターゲットについても地元のお客さんなのか、観光客なのかでコンセプトやメニュー、外観、内装も変わってきます。開店する以上、長く愛され続ける店にしたいと考えているのでもう少し慎重に見極めながら、中身を詰めていきたい」と話す。そして軌道に乗せた先には県内の他のエリア、さらには25年に開催される大阪・関西万博も見据えた出店も考えているという宮山さんの表情は、いきいきとしていた。安心して働ける環境を整える法人化とともに従業員が安心し来年には白浜にカフェを株式会社宮山興業事業の拡大とともに重機もそろえていった27社員を大切にする思いは人一倍強い事業内容/総合建設業〒649-2524和歌山県西牟婁郡白浜町安宅397TEL. 0739-34-2437 FAX. 0739-34-2438https://www.miyayamakogyo.com「SDGs宣言」は社内に掲示している
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