単に人間の寿命が延びたことだけでなく、生き方や働き方にも大きな変化が出てくる人生100年時代。人の一生を、①現役期②リタイヤ期前後 ③高齢期に分けてライフプランを立てることの重要性をお伝えする機会が増えてきました。(図1・図2)今号と次号ではこのうち①現役期に絞って今号では「新NISA」について、次号では「iDeco」について説明したいと思います。有価証券投資に価格変動の波は付き物です。その影響を小さくするには「長期投資」という方法があります。しかし、人の一生で使える時間は有限です。ということはNISAであってもiDeCoであっても、現役世代の方にお伝えしたいのは一日でも早くライフプラン作成に着手すること。このことは 高低「人生で時間を敵に回さない」というテーマにつながっていきます。最近「2024年からの新NISA制度がすごいことになっている」というニュースを耳にしたことはないでしょうか?2014年に「少額投資非課税制度(NISA)」がスタートし、2018年からつみたてNISAが加わりました。今までは「恒久的な制度ではない」「年間枠40万円の積立なんて金額が小さすぎる」などさまざまな不満が出て、人気は出たものの、世の中を動かす大きな動きにはなりませんでした。ところが2024年からスタートする「新NISA」は「これはすごい!使わないなんてもったいない!」というレベルといわれています。まず30〜40代の現役世代の方に第一優先で考えてほしいのは、新NISAの「つみたて投資枠」です。毎月5千円でもいいので、将来のためのお金を積立投資していきま 〜時間を敵に回さないことが重要〜ライフプラン講座NISAとiDeCo(個人型確定拠出年金)現役世代のライフプラン 【前編】 第8 回 計画的な取崩し(資産額)リスク量マネーセミナー投資ポートフォリオの考え方はNISAとiDeCoではほぼ同じです。リスク量の増減を管理し、分散投資を意識しましょう。14出典:金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」を編集・加工して作成https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/03.pdf図2外国債券出典:日本証券業協会ホームページ「サクサクわかる!資産運用と証券投資スタートブック」の一部を編集·加工して作成https://www.jsda.or.jp/jikan/publications/files/pdf_pub_1-1-01.pdf30歳頃40歳頃早い時期からの資産形成の有効性の認識少額からでも長期・積立・分散投資などによる安定的な資産形成自らにふさわしいマネープランの検討従来今後預貯金外国債券外国株式国内債券国内株式資産額の推移イメージ① 現役期50歳頃60歳頃ライフステージ別の留意点②リタイヤ期前後資産形成30〜40代は、つみたてNISA・IDeCo等の活用だけでも十分就労延長運用継続退職金がある場合、それを踏まえたマネープランの検討就労継続や収支の改善策の実行資産運用継続と計画的な取崩し外国株式外国債券預貯金国内株式国内株式国内債券70歳頃80歳頃心身の衰えを見据えたマネープランの見直し認知・判断能力の低下・喪失への備え資産寿命の延伸外国株式預貯金国内債券③ 高齢期90歳頃100歳頃(年齢)をを敵敵にに回回ささなないい」」テテーーママはは「「人人生生でで時時間間現現役役世世代代のの方方にに伝伝ええたたいい話話題題のの新新NNIISSAA高齢社会における資産形成・管理年齢等によるリスク量の管理が重要(ポートフォリオ管理)自分の葬儀など誰に頼めば・・・身元保証人がいない・・・図1NEWS 04NEWS 04
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