8月3日に開かれたティグレグループちばん大切にしたい会社』の著書で知られる元法政大学大学院教授の坂本光司氏より「産業新時代の中小企業経営、真にいい企業はどこが違うのか」の演題で記念講演をしていただきました。当日の講演内容から要旨を抜粋してご紹介します。今、時代は歴史的転換期にある。日本の労働力人口は2020年から2040年にかけて1400万人減少し、人材の流動化がさらに進む。働く人は、より条件の良いところを求めて会社を選ぶようになるだろう。若い人にどういう会社に就職したいかを聞くと、いちばんに挙がるのが、社会貢献、地域貢献に熱心な会社だという。企業は、変化する環境に適応していかなければ生き残ることはできない。ではどのような会社を目指したらいいのか。近江商人が大切にしていた「三 方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)」の考えがあるが、わたしは「五方よし」を説いている。五方とは、①社員とその家族②社外社員とその家族③顧客④地域住民、とりわけ障がい者等社会的弱者⑤株主・支援機関、だ。この5つは、大切にすべき順に並べている。まず大切にすべきは、社員とその家族だ。社員が自分の幸せを感じられずに、顧客の満足度だけを考えていたら疲弊してしまうし、家族の命と生活が守られていると思えなければ、全力で仕事に打ち込むこともできない。「ES(社員満足度)」なくして、「CS(顧客満足度)」はない。社員が「自分や家族の命と生活は守られている」と実感できれば、安心して働くことができる。好況でも不況でも雇用責任、納税責任を果たし続けている会社は全体の2割ほどだ。その2割の中で、しっかりと人件費、未来経費(教育費、研究元法政大学大学院教授坂本光司氏50周年記念式典において、『日本でいティグレグループ50周年記念講演12いいるるここととぶぶれれなないい企企業業がが実実践践ししててととそそのの家家族族ままずず大大切切ににすすべべききはは社社員員NEWS 03産産業業新新時時代代のの中中小小企企業業経経営営、、真真ににいいいい企企業業ははどどここがが違違ううののかか
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