常にお客様に寄り添う接客を心がけるカフェも、ダンスの指導も…最近は大きな柄が好まれているといったトレンドも常にとらえながら研究しています」ショップが多くの人を吸い寄せているのは商品力に加え、客に寄り添う木下さんの接客力にある。例えば、大きなホールで公演をする時と、お祭りなどで見る人が近い距離で踊る時とでは衣装や装飾の見せ方も変わってくるという。「見る人が近い時は顔が映える色の衣装を、大ホールの時は遠くからでも目立つよう大きめの髪飾りをお勧めするなど工夫をしています」。さらに冒頭で紹介したようなドレス選びの際には、教室に出向き一人ひとりのメンバーの採寸を木下さん自身が行う。「採寸の時にやっぱりここをこうしたいという希望が出てくるので、それをふまえながらサイズ調整をしています」。また、衣装選びで迷っている時は「こちらの方がお似合いですよ」とさりげなく第三者としての正直な意見も伝える。どうしたら客に喜ばれるかを常に考える木下さん。「あかねちゃんにお願いしてよかったと言ってもらえることが一番うれしいですね」コロナ禍でフラダンスの練習、公演ができなくなり、客足が遠のいた。それまで仕入れに出向いていたハワ「市内には公演に使えるホールや練イにも行けなくなった。そこで、国内メーカーや卸からの仕入れへとシフトを図った。さらに「忙しくなってからではお客様に迷惑がかかるから」と、このタイミングを機に店のリニューアルに踏み切った。2022年9月に新装オープンした店は、外観は落ち着いたウッドカラーにし、内装にも木を多用しながら壁にはハワイを想起させる明るい水色を使っている。そして2階にはダンスのレッスン、披露用のレンタルスタジオも備えた張りにし、30人が一度にレッスンをしても全体を見渡すことができる。習の場が少ないので、手軽に使ってもらえる場にしたい」と話す。そして、コロナの収束傾向が見える今年は再び攻める年とし、東京で開かれるイベントへの出展も考えている。3歳になる娘の名前はイリマさん。イリマはレイにも多く使われる黄色い花で、花言葉は「あなたを誇りに思う」。この3年間は育児と仕事を両立させながら、現在は幼稚園が休みの日曜日・祝日を定休日としている。自分がそうであったように、イリマさんをはじめ次の世代に子どものころからハワイ文化を伝えていきたいと考えている。「私自身、温かみのあるハワイの言葉、文化に育てられてきたことに感謝しています。お店でカフェもしたいし、近い将来ダンスの指導も始めたいと思っています」。大好きなハワイ文化に携われる仕事ができるありがたさをかみしめながら、木下さんの夢は広がる。。3面を鏡ハワイアンショップ ハウオリInstagramはこちらフラダンス、タヒチアンダンス用の衣装がひと通りそろう2930人が一度にレッスンできる、広々としたレンタルスタジオ事業内容/ハワイアン雑貨・衣服小売業〒891-0113鹿児島県鹿児島市東谷山3-12-1TEL/FAX 099-296-1528定休日/第1、第3木曜日·日曜日·祝日
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