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多くの人が一度は経験する「頭痛」。症状の出方には個人差がありますが、外観からはその辛さは推し量りにくく、周りに伝えられず悩みを抱える人も少なくありません。頭痛の原因を見極め、生活の中で改善できるポイントを探しましょう。高いのがこの頭痛で、特にパソコン作業が多い方は緊張型頭痛になりやすい傾向があります。成人の頭の重さは約4~6㎏あると言われており、それを支える首やその周囲にある肩や背中などが慢性的、持続的に凝っていると頭痛につながることがあります。筋肉の緊張の要因となっている姿勢を正すことが大変重要です。群発頭痛は、片頭痛と同様に脳の血管の異常によって引き起こされる頭痛ですが、一側性の眼がか窩周囲~前・側頭部に激しい頭痛が数週から数カ月間群発します。夜間、睡眠中におこりやすく、頭痛発作時に眼の充血や流涙、鼻汁や鼻閉などの症状を伴うことが特徴です。また、一日に何度も症状が出ることもあります。詳しい原因第12回(前編)頭痛・ 片頭痛・ 緊張型頭痛・ 群発頭痛・ 三叉神経痛頭痛は、原因の違いにより「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分類されます。一次性頭痛は、体質・環境などの関与も多く、筋肉・血菅・神経が痛みの原因となり頭痛として発症します。これらには片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、神経痛などがあります。直接的に命に関わることはまれですが、強い痛みや慢性的に症状が繰り返すと、QOL(生活の質)の低下につながります。二次性頭痛は、原因となる基礎疾患の一症状として頭痛が発生するものを指します。放置すると命に関わる危険性があるため、早期に適切な治療を行う必要があります。多くの人の身近な悩みである「一次性頭痛」の痛みの源は血管・筋肉・神経の3つに大別されます。んう片頭痛は、脳の血管の拡張によって引き起こされる頭痛で、症状は軽度から重度までさまざまです。光や音に敏感になったり、吐き気や嘔おと吐を伴ったりすることがあります。女性の場合は月経に関係して発症することもあります。主な治療法は薬によるもので、日本には多くの頭痛薬があり軽度の場合は市販薬で対応できることも多いです。緊張型頭痛は、筋肉の凝りによって引き起こされる頭痛で、頭の周りや首の筋肉が緊張することで重圧感や締め付け感を感じ、悪化すると頭痛になります。そのため筋肉をリラックスさせることで症状を和らげることができます。頭痛の7割と最も発症頻度がはわかっておらず、男性に多い傾向があります。三叉神経痛は、持続時間が数秒かあるいはそれ以下の短時間で非常に強い痛みが生じます。血管や腫瘍が神経を圧迫することが要因となります。治療は、薬物治療のほか、ブロック治療や放射線治療、手術があります。頭痛は薬により治療することが多いですが、誤った飲み方をすると薬物乱用性頭痛という、薬の副作用による頭痛が発生する懸念があります。月の半分以上など慢性的な頭痛のある方は医療機関へかかり、適切な治療を受けましょう。(東京都江東区)20健健康康相相談談室室池田 尚人 先生昭和大学江東豊洲病院薬と上手く付き合いながら、薬と上手く付き合いながら、    生活習慣を改善しましょう    生活習慣を改善しましょう

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