人は早期教育を提唱され世界74カ国に広がったスズキ・メソードの創始者である鈴木鎮一氏。そして、もう1人が米国人の右脳開発の第一人者である脳科学者、グレン・ドーマン博士だ。2人に学び、音楽と大脳生理学について研究を深めた結果、「繰り返し音楽を聴くことによって感性が養われるのであれば、繰り返し視ることによっても感性が培われるのでは」とひらめき、聴覚と視覚を統合したカード式の教材、音符ビッツの開発に至る。この間、長女・香子さん(ピアニスト)、次女かぐやさん(ハーピスト)の2人の娘を音楽家に育て上げている。当初は音符ビッツのカードは現在の2倍くらいの大きさがあり、子どもが持ち運ぶのに苦労したため、半分の大きさに変えた。また、川崎さんのピアノ教室に通う生徒たちにも使ってもらいながら改良を加え、孫の成長に合わせるように様々なツールを増やし教材を充実させていった。指導者のための養成講座も28年目に入り、講座を通じて育てた音符ビッツ学習法の講師が全国で活躍している。また一部の幼稚園でも音符ビッツが採用されている。現在はコロナ禍をきっかけにオンライン講座となり、毎年全国からの新規受講生が絶えない。音符ビッツの効果について川崎さんは「音符が読めるようになるだけでなく、脳の働きを活性化し集中力がつき、落ち着きのなかった子が集中してレッスンが受けられるようになったという報告も聞いています。また、1分間リーディングで読んでいる時は無我の境地になって瞑想状態に入る。すなわち脳のクリーニング効果もあるので、ビジネスマンや大人の方の健康にも役立つんですよ」と語る。「この音符ビッツは長女、次女、そして孫たちと一緒に作り上げてきました。だからこそ、子どもさんだけでなく、お父さん、お母さんも一緒にファミリーで楽しく学んでほしい」。川崎さんが音楽教育に携わる中で感じていることは、「日本人の持つ資質はもちろん素晴らしいのですが、多くは海外に出てからその才能が花開いているのです。それは、文化がまだまだ生活の中に浸透していないからなのではないでしょうか。文化は国を創るといいます。日本でも言葉や文字を学ぶように、音楽も当たり前に学べる環境にしていくことが大切だと考えています」。「どの家庭にも音楽があふれ、心豊かな日々が過ごせますように」と開発された音符ビッツをさらに広げていきたいと語る川崎さん。かつてソニー創業者の井深大さんが音楽教育にも心血を注いだように「ティグレ会員の企業経営者の方々の中に、音符ビッツの教育に共鳴して下さる方がいればぜひ共に教育に力を注ぎ、文化の発展に貢献したいです」と願っている。脳のクリーニング効果も言葉や文字を学ぶように音楽を学べる環境を年1回のアサフ音楽院コンサートHPはこちらから和音の違いを果物で表現することでなじみやすくしている音符ビッツ教材の数々イラストは次女のかぐやさんが担当川崎紫明音符ビッツ指導者養成講座特別セミナー現在はオンラインで講座を行っている事業内容/教育・資格〒224-0014 神奈川県横浜市都筑区牛久保東1-3-31TEL:045-593-5659https://kawasakishimei.com/33一般社団法人 川崎紫明音符ビッツ研究所すべての人々の潜在能力を引き出し、基礎能力を培い、創造性を開花させることを目的とし、音符ビッツという最高のツールを通して、世界に通用する人材の育成により、人類へ貢献することが私たち音符ビッツファミリーの使命と考えております。
元のページ ../index.html#33